ユーザー様に最先端の製品・サービス利用方法を!有名企業が提供しているラーニングポータルサイト4選

前回のエントリでは、弊社の施策としての「ラーニングポータル」(製品利用促進のための施策)をご紹介しましたが、今回はみなさんもご存知の企業さまがご提供されている類似サービスをいくつか見つけましたのでご紹介致します。「ああ、ラーニングポータルってこういうことを意図しているのか」という点にお気づきいただければ幸いです。

 

Yahoo! Japanプロモーション広告「公式ラーニングポータル」――ヤフー株式会社

Yahoo! Japanプロモーション広告「公式ラーニングポータル」

Yahoo! Japanプロモーション広告「公式ラーニングポータル」

Yahoo!さんはこのラーニングサイトで、プロモーション広告を利用される方に向けて
1.どのようにして広告の運用を始めるか
2.広告の利用を最大化するためにはどうすればいいか
の2点を、講義形式(◯◯コース)とテキストコンテンツの2軸でご提供されていますね。

ブログには動画コンテンツなども充実しているようで、「最小の投資で最大の効果を得られるためのサービス事業者からの情報支援」としてかなり充実したサイトをご提供されていらっしゃいます。

ヤフーさんにしてみれば「広告出稿が増える=売上増」が期待されますし、ユーザーさんにしてみれば「イチから、独学で、苦労して学ぶ」時間の短縮につながるわけで、わかりやすいWIN-WINな施策ですね。
※みんなが同じ方法論を学んでしまうことで「知識の横並び」が生じ、差別化=広告出稿のROIの最大化が減ってしまうのでは?という点は、実際に運用担当者さんにお話を聞いてみたいと思うばかりです。

Web担当者フォーラムさんに詳しい記事がありましたのでコチラもご参考になれば幸いです。

 

 

GCP(Google AdWords認定資格プログラム トレーニングセンター)--Google.Inc

Google AdWords 認定資格プログラム

Google AdWords 認定資格プログラム

ヤフーさんがやっていらっしゃればやはりGoogleも(どっちが先なのかは不明)、やっていらっしゃいますね。ただGoogleさんの場合、ヤフーさんよりもITリテラシーが高めの方をユーザー層として定義しているのか、インターフェースはGoogleらしいシンプルなものです。またゴール設定も「認定資格」と銘打っていることからも、ふわっと「知ってもらいたい」というものではなく、EXITを強く意識したものになっているように見受けられます。

ヤフーさんとGoogleさんとで「どっちがいい」というものではなく、それぞれ目指すゴールが微妙に違うことからの差異でしょう。

 

ちなみにさすがGoogleすごいなあ、としみじみ思ったのは、このブログエントリのためにサイトを探していたら、ラーニングポータル的な思想に基づいたGoogleさんサイトがいくつも出てきた時でした。

Google Apps Learning Center

Google Apps Learning Center(GoogleAppsのラーニングポータルサイト)

Learn with Google

Learn with Google(オンラインビジネスを学ぶ)

デジタルコンテンツを作ってあとはオンデマンド視聴で独習してもらうコストと、個別に問い合わせ/セミナー対応していくコストと効果、どちらが「長期的にみてお互い楽か」は明白ですが、わかっていてもなかなか取り組む時間・金銭・リソース的余裕がないのはままある話ですが、こういうサイトを作ってリリースする、それにより自動化を達成する、というGoogleさんの強い意志をこれらのサイトから受けます。

 

 

Officeのトレーニング――日本マイクロソフト株式会社

トレーニング - Office.com

トレーニング - Office.com

解説本やパソコン教室での謳い文句や企業向け研修などで必ず目にするマイクロソフトさんの製品教育ですが、実は(コッソリ?)無償トレーニングサイトをご提供されています。

とはいえトレーニングサイトは Office>サポート>トレーニング と、わりと深い階層にいらっしゃるので、ちょっと気づきづらいのと、提供されているコンテンツが「◯◯への移行」というバージョン・アップ方法に限定されているため、「ポータル」というとちょっと位置づけが異なるかもしれませんが、ご参考まで。

じつは「マイクロソフト ラーニング ポータル」で検索すると、以下のサイトがHITしまして、

ラーニングサイト ホーム - マイクロソフト

ラーニングサイト ホーム - マイクロソフト

「おーこれこそ探していたサイト!」と思ったものの、中を拝見しますと、MS社認定講習の紹介サイトのようでた。

たしかにMicrosoftさんの製品はエコシステムのハブ(キーストーン)であり、周辺には「パソコン教室」や「操作研修」などさまざまなビジネスがあるため、ヤフーさんのようにマイクロソフトさんが主導的にユーザー様への教育を大々的にやってしまうと少々物議を醸し出しそうですからね。

いろいろな兼ね合いの上にトレーニングサイトが成立しているのではないかと考えると胸熱です。

 

 

ラーニング--アドビシステムズ社

Yahoo!、Google、Microsoftとくればたいてい次は「Appleだろ!」と、私自身も思って探してみたものの、ラーニングポータル的なサイトは見当たりませんでした。まあAppleはコンシューマー向け製品が主力なので「一般ユーザーさんに操作習熟いただくために情報提供が必要になるような製品は作るな!」といった前提があるんでしょう。

代わりに、というと大変失礼に聞こえなくもないですが、Microsoftと並んでたいていの社会人はどこかで聞いたことあるでしょう「Adobe」さんのサイトを見にいきましたら、やっぱりありました。

アドビ - コミュニティ
アドビ – コミュニティ

動画・メルマガを中心に展開しており、動画は海外で作られたコンテンツに吹き替えをされていらっしゃるようで、やっぱり予算たんまりあるなあ、としみじみ思った次第です。

事例もいいタイミングで入れられていて、さすがだなというかすごいというか、弊社も見習わなければなあ。。

 

 

ここまで、超有名企業さんのラーニングポータル的サイトをご紹介いたしましたが、どのサイトも発想の起点として「お客さまにノウハウを”ラーニングというカタチで”お伝えすることにより、お客さまのビジネスが拡大し、結果として自社にフィードバックがある」という、長期的な関係作りを目指した仕組みと言えるのではないでしょうか。

 

…とご紹介したものの、「彼らはでっかい会社さんだから」「ご予算がおありで」「彼ら業界のリーダーは啓蒙するのが戦略」といったご指摘もあるかと思います(個人的にいくつか頂きました)。

Googleさんの「ビジネスを~」といった啓蒙コンテンツはそうそうできるものではないにしても、例えばAdobeさんのように「製品および製品周辺の情報を整理してご理解いただく」ことは、Adobeさんほどの企業規模ではもちろん全然ない、社員数40名規模の私達ロゴスウェアでも、自社内でコンテンツを内製しサイトの運用が出来て、それがロゴスウェアラーニングポータルだったりします。

 

次回のエントリでは、弊社のような小さな会社がどのようにしてラーニングポータルを運用できているのか、サイトを構成する仕組みをご紹介したいと思います。

 

参考:楽天大学――楽天株式会社

ラーニングポータルとしてご紹介するのがいいかどうか悩んだので、ご参考まで。

楽天大学

楽天大学

楽天市場に出店している店長さんに向けたラーニングサイトです。

・5万人以上が受講していて
・受講していない店舗とでは平均売上が3倍以上変わる
といったデータの打ち出しも、グッとくる何かがありますね。

こちらはヤフーさんと異なり有料講座を提供されているそうで、さすが楽天さん、商魂逞しい。

個人的にはベーシックコース的なものは無償で提供した方が「このサイトの認知」にもつながるのでは、と思ったりしたのですが、楽天さんの場合はヤフーさんと異なり、出店時には楽天さんのコンサルティングがあるので、こちらは有償にしているんでしょうね。

※ と思ったら出展申込時のポイント4「充実のサポート体制」の一つに数えられていて(ほかはコンサルティングとコールセンター)いました。ふうむ。。

(追記:これはラーニングポータルというよりはラーニングビジネスの一形態ですね。)

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