【デジタル教科書業界の流れ】
さて文部科学省では、小・中・高の学校で利用する教科書について、デジタル教科書を解禁する事を決定したようです。
新しい学習指導要領が実施される2020年度の導入を目指して、デジタル教科書の利用が解禁されます。
タブレットで授業を受け、宿題をデータで提出する。そんなテレビの中のような世界が今後やってくるのかもしれません。
弊社では企業向けにeラーニングのシステムを提供していますが、従来の集合研修や紙の資料だけでは表現できない動画や音声での表現・受講結果の集計スピード・改良の容易性等々…システム導入を検討するきっかけとなっています。
展示会の様子
これから発生するであろう学習環境のIT化に向けて、教科書の出版社やシステム会社ではこのチャンスに向かって様々な製品開発を行っている事でしょう。5/18~5/20に東京ビックサイトで開催された教育ITソリューションEXPOを見学した弊社メンバーに話を聞きました。今回は各社の取り組みや内容についてご報告したいと思います。
【予想以上の人の集まり】
教育ITソリューションEXPOではデジタル教科書以外にも、学習管理システムやライブセミナーシステムといった様々なソリューションの出展がありましたが、
その中でも学校・教員向けソリューションの賑わいが大きかったようです。
デジタル教科書ブースでは教員の傾聴者が多く、文部科学省からの発表に伴って教員からも大きな関心を集めている分野であることが再確認できました。
【デジタル教科書は紙教科書の代用品ではない】
これはCoNETSのブースを見ての感想です。CoNETSは複数の出版社で共有してデジタル教科書の規格を作っている団体のようです。
共通ただページをめくって進めるだけではなく、教科書の中に動画があったり、小テストがあったり。
特に英語での読み上げ機能や、理科での道具使い方等、生徒の理解が早まるような仕掛けが施されていました。
デジタル教科書には、単純に紙教科書の代用ではなく、生徒の理解度を上げる為の仕組みが求められていると感じます。
デジタル教科書の今後は?
内閣府の発表では、青少年(10~17歳)のインターネット利用率は79.7%との調査結果もあります。小さい頃からデジタル端末に慣れ親しんだ生徒にとっては、最新のIT技術を利用した教材に興味を持って取り組む事が出来るのではないでしょうか。
展示会の中では、授業以外の時間はタブレット端末を利用できなくしたり、教材をサーバーから自動ダウンロードするソリューションもあるようで、実際の教員の管理上の問題についても対応を初めているようです電子教科書の導入で失敗した自治体のニュースも聞きますが、過去の失敗に対して改善をしつつ、成長している事を感じています。
今回の展示会では、教員が説明に使う教材の出展が多かったようです。
2020年の導入に向けて、今後は生徒が閲覧するタブレット用のソリューションや進捗の把握、一括管理等を行うシステムの開発も進むと思われます。
【最後に】
ロゴスウェアではデジタルブックのソリューションを持っており、昨今の流れを先取りして、デジタル教科書への対応を行っています。
今後デジタル教科書へ取り組みたい。そんなお客様がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡下さい。
秋永
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