精密機器の製造販売会社に勤務している営業事務のA子さん。
営業さんが使う販促アイテムをそろえたり、資料を作ったりで毎日忙しく過ぎていきます。
ある日のこと、ストックしていたカタログが残り少なくなってきたので広報部から取り寄せないと…と思っていた矢先の出来事でした。
客先から帰ってきた先輩営業マンがちょっと元気なくA子さんに話しかけてきました。
先輩営業マン
「お客さんが買おうと思ってた機器があったらしいんだけどもう廃盤になってるやつだったんだよね。
お客さんの手元のカタログがちょっと古くてまだ載ってたみたいで。
新しい機器の説明してきたけど、また検討しなおさないといけない…ってことで。
また購入がのびちゃったわ~。」
A子さん
「あー、あのお客さん結構前にカタログ取り寄せてくれてましたもんね。
せっかく検討していただいてたのに…申し訳ないですね。。」
先輩営業マン
「だねー。あ、新しいカタログこれだよね?何冊か渡してきたよ。」
A子さん
「ありがとうございます!ちょうど残り少なくなってきたところだったんで取り寄せようと思ってたんですよ。」
数日後、広報部から取り寄せていたカタログが届きました。大量のカタログを棚にしまったり、封筒に入れたり。
そんな作業をしている最中、A子さんはふと表紙の雰囲気が以前と少し違うような気がして手をとめました。カタログの版数を確認すると、新しくなっているではありませんか!
A子さん
「先輩、カタログがまた新しくなったみたいなんですけど、この間のお客さんの機器って大丈夫か確認していただけますか?」
先輩営業マン
「え、あー、また変わったんだ。ありがと。
えっと何ページだったかなー、あー、256ページ目か。ん、載ってないなぁ。
目次目次…。似たような型番ばっかで目、疲れるよねうちの商品って(笑)」
数分後
先輩営業マン
「あったよー。なんか扱い小さくなってたけど生き残ってたわ」
A子さん
「よかったです。また廃盤にならないといいんですけどね。。」
先輩営業マン
「だねー。」
この時点でまた、お客さんの手元には古いカタログが存在したままとなっているのでした。
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以上、コーポレートマーケティンググループの野呂でした。
野呂 綾子
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