句読点のレーゾンデートル


お客様にいただいた原稿を下読みしている時、脳裏に“どこ切る兄弟”がやってきて「えっさ~!ほいさ~!」と歌い出すことがあります。彼らは、朝の子供向け番組「シャキーン!」に出てくるアニメキャラ。大工さんのような格好をして一本の丸太を「どこ切る?」と張り合うのですが、その丸太には、いつもなにやら文字が書いてあり…。「ゆでたまごさます」と書いてある丸太を、「ゆでたまご/さます」(ゆで卵/さます)と切ったり「ゆ/でたまごさます」(湯/出た孫さます)と切ったり。同じ文字の並びでも、切る位置が変わると意味が変わる…という面白さ、ですね。古くは「ここではきものをぬいでください」(ここで、はきものをぬいでください)の貼り紙を読み違えて(ここでは、きものをぬいでください)公衆の面前で裸になっちゃうという笑い話もありましたが、ことほどさように「、」の位置は大事です。

先日も、とあるお客様の、自社紹介動画のための原稿で「私たちには、絶対に曲げられない、●●●の力を信じる心がある」という一文をいただきました。これに対して、ナレーターから初回データアップとして届いたナレーションは「私たちには絶対に曲げられない、●●●の力を信じる心がある」でした。たった一か所の“間”のあるなしではありますが、これではお客様の訴えたかったポイントが変わってしまうと判断し、再録音の後、正式納品し、無事にご承認いただきました。

一方…。弊社の自動見積では「、」や「。」も一文字として計算されます。時折、ご予算を押さえるためか全く句読点の入っていない原稿をご入稿いただくことがあります。テキストだけがずらりと並び、解りにくくなっている場合には、理解できる範囲で改行やスペースを施し、読みやすい原稿として整理させていただきます。どうしても文意が量りかねてお問い合わせさせていただいたり、(納期優先の案件では)弊社判断にて収録を進めることも…。50円を節約したために原稿確認に時間がかかった、200円安くなったけど自分の考えていたのと違う仕上りになってしまった、ということにもなりかねませんのでご注意を!

原稿をご用意いただく際には、文字も記号もフルに活用して、伝えたいことを表現していただきたいなぁ…と思う、VOICE ONE担当なのでした。


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